私は、犯罪被害者の本人です。事件発生から今迄、苦しみ、痛み、憎しみ、いらだち、自殺すら考えたこともありました。「こんなにひどい目に遭うのはわたしだけなんだ」と口癖の様に言っていました。
けれど、今思うと、それは現実からの逃げの言葉だったと感じています。真実を知るためには、立ち上がらないと何も先に進みません。一人の力より10人の力、100人、1000人の力、それ以上の力、みなさんで戦っていきましょう。一人では悩まず、力を合わせて頑張って行きましょう! 逃げないで。一人じゃないのです。
(犯罪被害者本人・匿名)
犯罪の被害に遭うということは、その人の人生を一変させてしまいます。被害者遺族は、大切な家族を失った悲しみはもちろん、身体的にも、精神的にも、社会的にも、そして経済的にも、いろんな形で傷ついています。
そんな苦しみを言える場所、知りたい情報を得られる手段、被害者の思いを代弁して下さる人などを必要としています。そして、そのような支援を身近なところで早期の段階で受けられることを心より願っています。
(飲酒運転により息子を奪われた母)
新しい季節が訪れるたびに生かされている自分を知り、そのことの重荷を感じる時があります。突然訪れた不幸は、悲しみから怒りへ、怒りから寂しさへと変化し、歳月とともにより深くなり、痛みを共有できる人や場所の存在が大きな支えであると感じております。
被害者支援センターは『癒しの場』であるのと同時に、被害者やその家族にとって、被害者支援活動を通じて自信を回復する『機会の提供の場』そして被害者支援の必要性の『発言の場』でもあることを願っております。
(悪質交通犯罪常習者により息子を奪われた母)